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CoroSono Life

東京大学コーロ・ソーノ合唱団のブログです。 各種イベントや日常の練習風景などをお送りいたします。
2024
05,17

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2016
05,10
どうも、3年テノール谷です。

さてさて今日は5/5こどもの日!!
そしてそして、奇遇にも今日の練習は『幼年連祷』より「不眠」でした。

なにが奇遇かって? 
『幼年連祷』は女性詩人吉原幸子さんの【幼年期の回想】がお話の中心なんですね〜
こども時代を思い出しながら、さらに自らの一人息子に重ねながら綴られた詩なんです。
こりゃ奇遇だ。

しかしここで描かれる【幼年期】はみなさんの想像するこども時代とは違います。
吉原幸子さんの幼年期はまさに戦火の記憶なのであります。ご自身のお生まれが第一次第二次世界対戦のいわゆる戦間期、1932年であることからも、どのような【幼年期】を過ごしてきたのか多少の憶測は許されそうです。
団員の中でも無限に憶測合戦が行われていますね〜笑

ただ確かに言えるのは、『幼年連祷』全体を包む雰囲気は、
あきらかに兜をかぶって鯉のぼりがのぼって…なものとは一線を画しているってことですね。
(どんなものかは…実際に聴いてみてください)

さて、その中でも今日の曲は「不眠」でした。
眠れぬ夜、時計の音、寝返り、かちかち、苦しい、かちかち、かちかち。
まあ誰にでもありそうですね。
しかし吉原さんの切り抜き方は素晴らしく、
途中からドンドンドンドンと眠れぬ夜の小旅行が始まります。
とんでくーさかながーとんでくーさかながー!


みなさんが夜めをつぶり、眠れない徒然に任せてまぶたの裏をみると、「もや」というか「オーロラ」というか何かが、ゆらゆら揺れては画像を構成し、それは意のままに操れるときがあったりなかったり、まるで万華鏡のようになる現象ってありませんか? 俺だけ?俺だけかな…

吉原幸子さんも、まさにその無限に変わり続ける景色を「楽しみ」「恐れ」ていた頃があったのでしょう。
クレッシェンドでワーっと加速する場面、ピアノでゆっくりと流れる場面。
僕はね、すごいよーくわかりましたよ。(わかった気になってるだけかも)

まあこれも解釈合戦に任せるとして、団員それぞれがいい感じにこの(心象)風景を皆様に届けられればいいなと思います。面白い曲です。

合唱曲、に限った話ではありませんが、
まず書かれた詩があって、作曲家が「解釈」して曲が乗せられ、我々歌い手がまた「解釈」して歌い、お客様がまた「解釈」して一つの演奏が成立します。
ホールの中ではこんなステキな対話が起こってるんですね〜、6/25の本番でもそのステキがうまい具合にいっぱい起こればいいと思います。

以上、A.M.4:50、不眠。
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