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CoroSono Life

東京大学コーロ・ソーノ合唱団のブログです。 各種イベントや日常の練習風景などをお送りいたします。
2025
01,16

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2014
08,19
こんにちは。テナーパトリのみたけです。


夏合宿は5日目も雨……。
朝からしとしと降りつづいています。
いやはや、練習は今日で最後です。





この日の朝は単声曲の練習でした。
それというのも、毎年恒例、夏合宿5日目の朝コマの最後に「単声曲お披露目会」なるものを開催するからなのです。
「お披露目会」というのは、女声が女声曲の練習成果を男声に披露し、男声は男声曲を女声の前で披露する、プチ演奏会のことをいいます。どちらも一曲ずつだけ歌うのでほんとうにプチです。


そういうわけで今日の朝コマは、お披露目会に向けて単声曲をつめていきます。


まずは体操・発声の時間。

華やぐ女声の練習風景を垣間見ようとスクロールをすすめる読者諸兄には哀悼の意を表しつつ、淡々と男声の練習をレポートしてゆきます。


連日の練習でしごかれた男声諸君の体のポーズを男声指揮者のあきた氏が厳しくチェックしていきます。
「今日はお披露目会で歌う意識で体を作っていきましょう!」
夏合宿も後半となるとマンネリズムに陥りがちですが、自分の意志と感覚で自分のポーズをキープすることを通じて奏者としての意識を呼び覚まさなければなりません。

発声練習では輪唱を行いました。
輪唱は自分の声部のメロディーの歌い方だけでなく、全体の和音づくりや、他の声部の動きを聞くことができたり、リズム練習にもなったりと、一石n鳥(n>1)ですね。


曲練習は、今日の演奏曲の「Hiiden orjien laulu」(フィンランド語)の練習をメインに、それと少しだけ「Wanderers Nachtlied」(ドイツ語)をあつかいました。

男声全体練習の冒頭では男指揮のあきた氏から突然「Wanderers Nachtlied」の発音指導を振られて私はたじたじでしたが、男声諸氏は飲み込みが早く、今年度では初ながらこの曲をドイツ語で歌う練習ができました。

「Hiiden orjien laulu」はすでに何度か練習している曲。
この曲ならではの雄々しさは男声の得意とするところでしょうが、そこにあきた氏がスパイスを加えていきます。ところどころの軽やかさ、レガート、アクセントテヌートが魅力を一層引き立てるのです。


そして、おまちかねの単声曲お披露目会です。
場所は石田観光農園Aホール。合唱練習用に特注してつくられた建物で、壁面は吸収剤で覆われ床は階段状になっており、なかなかの好環境です。

まずは女声曲から。女声指揮者あこちゃんの指揮により、信長貴富「蒼ざめた薔薇」より「距離」。
合宿も佳境ですが女声陣の表情は爽やか、歌声も爽やか。聞き手の私は北軽井沢のそよ風を肌に受けたような気分になりました。
演奏後は、男声からの感想タイム。音の密度をもっと上げてほしい、などの意見が出ました。これからも努力を積んで行ってもらいたいと思います。

次は男声曲。男声指揮者あきたしの指揮で、Selim Palmgren「Hiiden Orjien Laulu」です。
観客を前にした初の演奏ゆえ、緊張してしまった人も多かったでしょうか(私も例にもれず)、スタッカートで走ってしまいました。
とはいえ、女声からの感想では、表現の方向がはっきり見えているといった好評価や、その一方で「とてもいいメロディーなのでもっと歌いきかせてほしい」というTenor1へのドストライクなご批判もいただきました。


お昼ごはんの後は、混声曲の練習でした。

ついに長かった合宿も最後の練習コマ。ラストスパートの4時間です。

ソプラノパトリのさとえりによる(合宿5日目にしてはかなり)きつめの体操と、2人ペアを組んでのゆるふわな発声練習をして、パート練習に移ります。

本日のパート練習の部屋割りもまたパートリーダー4人のじゃんけんによって決めます。
昨日テナーパトリの私は惨敗を喫し離れの和室「もみじ」でパート練習を行うこととなりましたが、今日は熾烈な部屋割りじゃんけんを1位で通過しAホールでパート練習を行うことができました。
きのうはじゃん負けした私に罵詈雑言を浴びせかけたテナーの面々も、きょうは手のひらを返したかのようにハイタッチで祝福してくれました。


曲は定演メイン曲の「いまぼくに」です。
みんなの表情には疲労の色もちらほら見えていましたが、なんとか先生レッスンの復習事項を確認していきました。


全体練習でも、学指揮のぱんだ氏は適宜休憩を入れつつ、合宿の総復習を行いました。

「道」は、中間部のパート間のかけあいがじょじょに形になっていきました。前半部のアクロバティックな展開を歌いこなすには、まだまだ精進が要りそうです。
「ゆき」は、山内先生のレッスンでしっかり見ていただいた曲。くっきりと見えてきた曲のイメージを壊さないよう練習を積んでいきたいと思いました。
そして最後に「木」。
極上の歌い方でお願いします、と先生から使命を託された冒頭部のソプラノも、上達していました。その調子です。

ふぅ、ようやく長い長い夏合宿の練習がすべて終わりました。


疲労感をまき散らしながら食堂の席に着いた団員達を待っていたのは、夏野菜たっぷりのグラタンです! 大皿からみんなで取り分けていただきました。


食事の後は、男声諸君による2時間の強制労働で会場設営を済ませ、待ちに待った演芸会が始まります。

演芸会の冒頭では農園のご主人から毎年お話をいただきます。
農園開拓期の過酷な暮らしや集落ができた由来など、私たち現代っ子には経験し得ない壮絶な過去、激動の歴史を、しかし至極穏やかに語られます。
お話の締めくくりに、この集落で受け継がれた民謡をご披露いただきました。

演芸会は、団員が有志でアンサンブルを組み団員の前で披露する「カルテット大会」が中心を占めます。
今回も真面目な合唱からパロディーなどさまざま、観客を楽しませてくれました。

カルテット大会が終わると、あとは飲み、語り明かします。
とくに今年はどの学年も朝まで残っていた人が多いように感じられましたが、ソーノはこれからアクティブな合唱団になっていくのでしょうか……。



合宿6日目です。
朝はひとまず雨がやみ、木々の間に霧が立ち込める高原風景が広がっています。

朝食、お片付けを済ましたら、とりあえず自由時間です。
談笑するなり、農園のソフトクリームを買って食べるなり、(合宿係たちが総動員であわただしく作業するのを横目に)みな午前中はのんびりと過ごしました。

全体で記念写真をとったら、石田観光農園最後のお昼ご飯をいただきます。


もう空は快晴。合宿中は雨に続く雨だったというのに、いまやさんさんと日が照っていて暑いくらいです。
農園のご主人とお別れのご挨拶をし、そしてこれまた恒例、気前の良いご主人から卒団する4年生にむけて農園特製のジャムをいただきました。

5泊6日の間ありがとうございました。来年もまたお伺いします。


長い練習の日々でしたが、団員のからは「あっという間だった」という声を多く聞きました。私自身去年の夏合宿と比べてもあっという間に6日が過ぎていったように感じました。
それというのも、合宿後半の日々になっても団員が練習の最中のみならず、練習の合間にもくたびれた「雰囲気」をださなかったからではないかと、個人的に思っています。もちろん体調を崩すことはありますが、それでも元気さを注ぎ続けていたのです。
とくに今年の2年生はある意味でやんちゃ、しかしへこたれずバイタリティを持ち続けるという大きな強みを持っているように見えます。
中堅層のバイタリティは合唱団という1つの集団の原動力となるでしょう。
これから来年にかけてソーノは長い成長を迎えるのではないかと、ほのかな期待を抱いています。


3年 テナーパトリ みたけ
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